1月11日(日)、12日(祝)、東京ドームシティホールにてK.will(ケイウィル)が約1年ぶりとなる単独コンサートを開催した。
「K.willと森でデート」をコンセプトにしたというセットには白いもみの木と木製のベンチが並ぶ。ステージのスクリーンには森の中を歩くK.willの姿。映像の中の彼が扉を開くとともに生バンドによる演奏が始まる演出。K.willがステージに登場するとアリーナのみならず2階席の観客までもが席を立ち、大歓声で再会を喜んだ。
「こんにちは」、「行きましょう!」
日本語でのあいさつとともに最新のヒット曲「Day 1」でコンサートはスタート。韓国で人気を博した「顔ダンス」を4名のダンサーとともに披露。途中、「サランヘヨ、ケイウィル」というファンのコールに笑顔で応え、和やかなムードで「Bon Voyage」、「Love Blossom」へと続く。
「皆さん、あけましておめでとうございます。日本にはお正月に福袋というものがあるそうですね。買った人を楽しませるために、何が入っているのかわからないんですよね? 今日のコンサートも福袋のように、どんな曲を歌うかわかりません。良い気分になってくれることを願います」
歌唱力の高さはもちろんだが、ラジオのパーソナリティを務めるだけあって、その話術も人気の理由だ。「新年最初の連休を僕と過ごしてくれてありがとうございます」と甘い言葉で会場を埋めるファンを喜ばせたかと思えば「韓国でのコンサートを見た人もいると思いますが、(内容が似ていても)今日、初めて見るようなリアクションを取ってください」と彼ならではのジョークで観客を笑わせる。
「I Hate Myself」、「A Tear in a second」とじっくり聞かせる曲が続いたあとは、彼のコンサートではすっかりおなじみとなった本人出演のドラマ仕立てのVTRがステージのスクリーンに映し出される。
女性の気持ちがわからなくて困る男性をコミカルに演じたり、また違うVTRでは社会の荒波の中で必死に働く青年を演じたりと、こだわりを持って作られた映像だ。
「2014年は皆さんにとってどんな1年でしたか? 大変な1年でしたか? 韓国も同じです。普段、大変な日常を送っている人が多かったせいか、そういった人にスポットを当てたドラマが流行しました。僕も毎日のようにラジオに出演して会社員に近い生活を経験し、つくづく大変だなと感じています。皆さんも僕もがんばりましょう!」
アルバムの中の人気曲や大ヒットドラマ「星から来たあなた」の主題歌「Like A Star」などなじみの深い歌が続きコンサートは終盤へと入る。
「2014年はこれまで以上に日本で公演ができました。ことしは、2015年になって初めての公演をここ日本で行うことができました。またことし中に日本を訪れる機会もきっとあると思います」と次のコンサートを予告する言葉に客席から大きな拍手が沸き起こった。
2009年の初来日以降、毎年着実に公演数を伸ばし地盤を固めてきた印象があるK.will。デビュー当時は「韓国バラード界の貴公子」と呼ばれていた彼だが、現在はさまざまなジャンルの曲に挑戦し、音源チャート1位の常連となっている。この日も「EPIK HIGH」とフューチャーリングした「MUSIC」のような活動初期の曲から最新のヒット曲まで、彼の歴史を感じさせる曲で構成し、かつヒップホップ、バラード、ダンスナンバー、R&Bまで多くのジャンルの曲を通じてその確かな歌唱力を再確認させた。
「毎日の生活の中で皆さんが癒されたいとき、力が欲しいときに必要とされる歌手になれるよう、これからも努力します」
どんな心境のときも、そばに寄り添ってくれる楽曲が必ず見つかる、その多彩さがK.willの魅力のひとつだろう。K-popというカテゴリーに簡単に分類するのをためらうような、「K.willの音楽」と呼びたくなる独自のジャンルを着々と築いている。
「必要とされる歌手になりたい」という願いが込められたかのようなタイトルの「I Need You」、そして「Dropping The Tears」を歌い終えると、ロゴ入りのツアートレーナーに着替えてアンコールの舞台へ。自身でラップもこなす「Gift」、初めて地上波音楽番組で1位を獲得した曲「My Herat Beating」を熱唱。全20曲、約2時間のコンサートが終了した。鳴りやまない拍手を聞きながら客席に優しいまなざしを向け、「こんなに幸せな時間を作ってくださってありがとうございました」と名残惜しそうに深々と頭を下げた。
現在、韓国では新しいラジオ番組「K.willのすごいラジオ(原題)」にレギュラー出演し、多忙な日々を送っているK.willだが、日本で公演を終えたあとは新しいアルバムの制作に取り掛かるとのこと。新曲で再会できる日も近そうだ。(記事&写真引用:(C)WoW!Korea、2015年1月17日付)
K.will Japan Official Site http://k-will.jp/
☆素晴らしいコンサートとなったことでしょう!!!
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