「大国男児」のミカとインジュン、「SHU-I」のミンホとチャンヒョンなど、新キャストを迎えてアンコール上演されるミュージカル「僕らのイケメン青果店」のプレスコール・取材会が1月24日(金)、東京・新大久保「K-STAGE-O! 」にて行われた。
本作は小さな青果店からスタートし、大きな食品流通会社にまで成長させた韓国の青年実業家の実話をもとにしたストーリー。今回登壇したのは、主人公テソン役のキム・ナムホ、昼は野菜を売る青年、夜はホストというジファン役のミカとチャンヒョン、バークリー留学派ユンミン役のミンホ、軍隊を除隊したばかりの末っ子チョルチン役のインジュン。劇中のミュージカルナンバーを息のあったパフォーマンスで披露し、記者会見でもチームワークの良さをしっかり見せてくれた5人がその後、単独インタビューに応じてくれた。
この日は、プレスコール・取材会の後、各媒体の取材が続いていたが、5人は疲れた様子も見せず、和気あいあいとした雰囲気の中、時には目を輝かせながら熱く、時には冗談を交えながら楽しく、今回のミュージカルに懸ける思いを語った。
−「大国男児」のミカさんとインジュンさん、「SHU-I」のチャンヒョンさんとミンホさんはミュージカル初挑戦ですが、どうして今回「僕らのイケメン青果店」に出演しようと思ったのか、教えてください。
チャンヒョン:ミンホは前からミュージカルをやりたいと言っていましたが、僕の場合はミュージカルに限らず、演技がしたいと思っていたんです。それで、今回ちょうどミンホがオーディションを受けるという話が出て、僕も一緒に行くことになったんです。オーディションでは楽な気持ちで自分を出すことができて、出演が決まってから最初はうれしかったですね。でも、どんどんプレッシャーが襲ってきて…。僕が演技しているところをファンの皆さんが見るのも初めてだし、ソロ曲もあるし。最近忙しくて、練習する時間があまりなかったので、今日のプレスコールもめっちゃ緊張しました(笑)。
インジュン:大国男児は今ソロ活動をしているんですけど、前から「ミュージカルをやりたい」と言っていた僕たち2人に今回ミュージカルの話がきたので、ぜひやってみたいと思い、挑戦することになりました。
−今回新たなキャストが加わり、前作とは雰囲気も違うと思います。キム・ナムホさんから見て、今回のチームはどんなチームですか。
キム・ナムホ:アイドルチームです(笑)。今までで、一番エネルギッシュで明るくて、情熱があって、「僕らのイケメン青果店」の雰囲気に一番合っているのではないかと思います。
−稽古も進んでいると思いますが、現場のムードメーカーは?
チャンヒョン&インジュン:ミンホです! (キム・ナムホとミカもうなづく)
ミンホ:ありがとうございます(笑)。
−ミンホさんはどうやって皆さんを楽しませているんですか。
ミンホ:正直、僕は特にみんなを楽しませようと思ってやっているわけではないんです。でも、僕が何か言うと、それがバカなことみたいで、みんなが笑っちゃうんです。特に、インジュンとミカのリアクションが良いですね。僕が何か言うと、すごく笑ってくれるから、僕もテンションが上がって、もっと言っちゃうんです(笑)。たいしたことじゃないのに、すごく笑ってくれますね。
インジュン:でも本当に面白いから! 面白いから、笑ってるだけです。
ミカ:一応、「大国男児」の中ではインジュンとかヒョンミンっていう変なメンバーが、いつも笑わせてくれるんですけど、それとは違う笑いですね。ミンホは面白い話をするんですよ。めっちゃ笑わせてもらってます。
キム・ナムホ:僕も面白い話ならたくさんできますよ(笑)。
ミンホ:僕、ナムホさんには勝てないですね〜。本当に人柄が良くて、すごく面白い! 絶対勝てないです。
−それぞれご自身が演じる役について、どんな魅力があるか、どんな部分に注目して見てほしいか、教えてください。
ミカ:僕とチャンヒョンさんが同じジファン役を演じるんですが、けっこう違うと思いますね。ジファンというキャラクターは悩みもいっぱいあるけれど、他の誰かを心配させたり、傷つけたりしたくないと思って、誰にも打ち明けられないという人物。ま、男らしい感じもありますが、弱い面もあって。5人のことをよく考えている人だと思います。
チャンヒョン:僕の方がちょっと爽やかな感じで、ミカはもっとクールでシックな感じです。同じジファンなのに雰囲気が違うので、見る方はそれぞれ楽しめると思います。
キム・ナムホ:僕が演じるテソンは、正直でいろいろなことを考えているキャラクターです。一般の人と同じように、心に痛みを抱えていたり、悩みを抱えていたりしますが、テソンはいいと思ったらいいと言ったり、行動ですぐ示すタイプなんですね。自分が合っていると思ったら直進していくんです。でも、僕たちは実際の生活で、テソンのように正直に行動するということは難しいですよね。だから、観客はそういうテソンの正直な部分に惹かれるのではないかと思います。
ミンホ:ユンミンは、イケメン青果店の中で一番お金持ちなんですけど、そういうのをあまり出さないし、留学派なのに、そういうのも出さないし。毎日遅刻して、テソンに怒られるという悪ガキなんですけど、悪ガキなのに、心深いところがありますね。そういうユンミンの心深いところも見てほしいですが、それよりもユンミンらしい、テンションが高い姿も見ていただきたいなと思います。ユンミンは自分と似ているところが多いですね。僕、子どものときから、静かではなかったし、集中力がなかったので、学校でいつも先生に怒られていたんですよ(笑)。そういう面で、ユンミンと似ていますね(笑)。
インジュン:チョルチンはこのメンバーの中で一番前向きで、何でも頑張ろうとする力があるキャラクターだと思うので、ミュージカルを見る方々が一番分かりやすいキャラじゃないかなと思います。なので、そういう頑張る姿をぜひ見ていただきたいです。
−お互いに今隣に座っている方を野菜や果物に例えると?
チャンヒョン:ナムホさんは、スイカだと思います。大きいし、果物の太陽みたいな感じなので。(他のメンバーたちに)そうじゃない?
一同:(うなずく)
キム・ナムホ:ミンホはミニトマトです。野菜の中で、一番子どもっぽいから(笑)。それに、かわいいし、さわやかでおいしいので。
インジュン:ミカはレモンです。レモンだけだと食べづらいかもしれないけれど、料理に入れると、プラスになるじゃないですか。そのままだと、酸っぱくて食べられないけれど、他の料理に混ぜれば…。
チャンヒョン:それって、ミカだけだとダメってこと?
インジュン:そうかも(笑)。なんていうか、4人のメンバーがいるからもっと輝ける、そういうメンバー。だって、魚とか食べるとき、レモンをかけないと臭かったりするじゃないですか。だから5人の中で、いないといけない存在。
ミカ:ありがとう。チャンヒョンさんは、マンゴー。色的にはオレンジみたいな色で、さわやかなんだけれど、食べたら甘い。キレイな顔して、甘いからマンゴーですね。
ミンホ:わー、インジュンは難しいですね〜。
インジュン:何でもいいよ。野菜でもいいし!
ミンホ:じゃあ、バナナにします! 髪の色がバナナ。
ミカ:インジュンはサルみたいだからね(笑)。
ミンホ:やっぱり、インジュンは玉ねぎですね! 玉ねぎは剥けば剥くほど…。
インジュン:涙が出ますけど。
ミンホ:それは感動して。インジュンって本当にいろんな魅力がある人だと思います。ある時はかわいい末っ子みたいだし、ある時は大人っぽいし。歌やダンスのときはまた違う人になるし、いろんな魅力がある人です。
−この冬、野菜や果物を使ったおすすめレシピがあれば教えてください。
チャンヒョン:かき氷。かき氷の中に、バナナとか果物を切って入れて一緒に食べたらおいしいですよ。
ミカ:冬でもおいしいです!
チャンヒョン:韓国にも果物のかき氷があるんですよ。これが一番いいんじゃないですか。
キム・ナムホ:僕はよく好きで食べているのが、きのことパプリカを炒めた料理。甘くて淡白でおいしいですよ。味付けは、塩としょうゆを少し入れて。
ミカ:レモンもね!
キム・ナムホ:レモンはNO!
一同:大爆笑
−「僕らのイケメン青果店」は若者が葛藤や挫折を味わいながら夢に向かい、成功していくストーリーです。皆さんも今まで仕事をしてきた中で、つらい時期もあったと思いますが、どうやって乗り越えてきましたか。
ミカ:「大国男児」もいろんなことがありましたね。でも、今回のミュージカルでテソンさんのセリフに、「早く行きたいなら一人で、遠くへ行きたいなら一緒に行こう」というのがあるんですが、大国男児もそう気持ちを持って、メンバー全員で頑張ってきました。
インジュン:メンバーがいたから、つらいことも乗り越えられましたね。
ミカ:今はメンバーの誰かに悩みがあったら、他のメンバーが一緒に考えて解決するという関係になりました。メンバーがいるから、ストレスも発散できています。
チャンヒョン:「SHU-I」も同じですね。
ミンホ:最近悩みになったのは、ヒョンジュンが軍隊に行ったことです。5人組が4人組になるというのは、大変なことなんですよ。歌のパートとかダンスのフォーメーションも変わるし。だから、ヒョンジュンの軍隊の問題で、5人とも悩んだんですけど、韓国の男性としては、行かなければいけないところなので、ヒョンジュンが帰ってくるとき、もっと高いところで迎えられるように、みんなで頑張ろうという話をしました。
キム・ナムホ:僕は歌手が夢で、歌への欲が強かったんです。ところが、公演中の事故で、鼻をケガして、呼吸もできないくらいになり、喉を痛めてしまったんです。それでも、歌を続けたかったので、手術をしたんですが、むしろ前より悪化してしまって。医者から「一生元には戻らない」と診断され、すごく悲しくて泣きましたね。でも、周りにいる人たちが「奇跡はあるから」と一緒に祈ってくれて、僕に力をくれたので、今は喉のことは考えないようになりました。むしろ、日本のファンの方がこのハスキーな声を気に入ってくださっているので、よかったと思っています。
インタビュー終了後、ミンホがキム・ナムホの声を「白い恋人達」を歌った桑田佳祐の声に似ていると言い出し、自分のスマホでキム・ナムホに「白い恋人達」を聴かせるという一幕も。そして、ミンホはご機嫌な様子でこの曲を歌い、ムードメーカーらしい一面を覗かせた。終始、絶妙な掛け合いで、笑いの絶えない取材となった。そんな彼らのチームワーク溢れるアンサンブルは、2月13日(木)〜3月16日(日)まで同所で上演される舞台で、ぜひ生で味わってほしい。
◆公式サイト http://www.k-musical.jp
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★この記事の続きはこちら→【独占インタビュー】「大国男児」&「SHU-I」&キム・ナムホ、仲良しトーク炸裂! 「ムードメーカーはミンホ」
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